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住宅業界に広がる「木材不足」 ウッドショック! [住まいの豆知識]

TVやニュースで見聞きした人もいるかと思いますが、住宅業界では今、ある言葉がホットワードになっています。

それは「 ウッドショック」 。

今年になって木材のストックが目に見えて減り出し、価格が通常ではありえない程上昇しました。
木材不足の状況は現在も続いており、かつての「オイルショック」ならぬ「ウッドショック」として住宅業界全体の悩みの種となっています。
発端となったのが、アメリカや中国でウィズコロナ、アフターコロナによる住宅用木材の需要が大幅に上がった事です。
そこに、同じくコロナによる海洋輸送便の減少やコンテナの取り合いが重なって、需要に対する供給が追いつかなくなり、深刻な材料不足と大幅な価格上昇につながったと言われています(いわゆるインフレ)。
また、日本に輸入材が入って来なくなった事につられて国産材の需要が増え、輸入材・国産材ともに入手困難となっています。
正直、問題のスケールが大きすぎて動向を注視していくしかない現状ですが、引き続き木材供給業者との先を見越した連絡の疎通に努めていきます。早く市場が落ち着いて、以前のように安定した供給が出来るようになる事を願っています。
湯本工務店の現状としては、価格高騰の影響はあるものの工事中断することなく進んでいます。




木材の輸入量は1996年を頂点に減少し、国産材の供給量が増加傾向にあります。
国産材を利用するメリットは経済面だけではなく、森林資源を有効活用し山林を整然と維持管理することで、洪水や土砂災害の防止にも繋がります。 しかし、農水省が掲げた「木材自給率50%以上にする」という目標達成時期は、現時点で先送りになっています。





木造住宅構造材としての利用
日本の木材自給率は、2002年には18.8%でしたが、2019年には37.8%まで上昇してきました。
しかし、梁や桁などの曲げに強い材料は国内ではほどんど採れないため、そのほとんどを輸入に頼っています。

今回のウッドショックを契機として、森林組合を始めとする林業関係者は国産材を増やすチャンスとして捉えているようですが、もともと国産材の生産キャパは一杯一杯のため、すぐに生産を増やせる状態ではないのが歯痒いところです。
国産材(スギ・ヒノキなど)・・・主に柱に使用
輸入材(ベイマツなど)・・・・・主に梁・桁に使用
 
 
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